最近は転職する方がかなり増え、職業訓練校という無料で専門知識を身につけることができす制度を使って転職したいという方も多いのではないでしょうか。
特にリモートワークや働き方改革がすすむ中でWEBデザイン・WEBクリエイター養成科のコースは人気の一つにもなってきているようです。
そんなWEB系の職業訓練校の入校試験では、多くの場合面接が実施されています。
職業訓練校の面接対策は実際の転職活動との面接対策と全く違いますし、対策しなくては落ちてしまう確率がかなり高いです。
そんな方のためにこの記事では、
・面接対策をやるべき理由
・実際の質問、解答例
・訓練校で求められる人材の特徴
・倍率や服装について
・やっておくべき対策
今回はそんな職業訓練校の面接対策をやるべき理由と、質問解答例を踏まえたやっておいた方がいい対策に関して私の経験も踏まえてお伝えしていきたいと思いますので、よかったら最後までご覧くださいませ。
面接対策が必要な理由
職業訓練校でWEBデザインスキルを身につけたいと思っている方が、応募した次に悩むことは選考の面接対策に関してではないでしょうか。
職業訓練校の面接対策は、
「就活で散々練習したから大丈夫」
「接客業だったからコミュニケーション能力はあるはず」
「社会人として数年やってきているから平気だろう」
なんて考えている方はいませんか。
実際これで何とかなってしまう人もいらっしゃると思います。
しかし私もそうでしたが、多くの方は少しでも職業訓練校に入れる可能性をあげたい気持ちが強いのではないでしょうか。
そんな方は絶対に面接対策をしていくべきだと私は思います。
その理由として職業訓練校が求めている人が、「優秀な人ではなく、可能性が大きい人」だからです。
一般的に就職活動をして求められる人材としては、適切なポジションで働くスキルや能力がある人であったり、実績や経験がある人材であったりするのがほとんどです。
一方、職業訓練校は専門スキルを身につけて就職できそうな人材を求めています。
大きな理由としては職業訓練校にも輩出実績があり、就職実績を少しでもあげるために可能性として就職できる可能性が少しでも多い人を求めているのです。
未経験でのWEBデザイン参入年齢は、35歳までと言われています。
だからこそ基本的に年齢が若い方が合格する可能性が上がるのです。
と言ってもそれはあくまでも指標ですし、実際40歳近くの方が受講している授業もありました。
そのため職業訓練校は、就職活動の時に求めているスキルのある優秀な人材ではなく、これからスキルを身につけて就職してくれそうな人材を求めているのです。
またそうした人材に合わせて自分の良さを伝えないと、どんなに仕事ができて優秀だとしても、職業訓練校の面接に落ちてしまう可能性があるのです。
続いて、実際に私が質問された内容とその回答を参考程度にご紹介できればと思います。
この質問や解答が絶対ではないので、色んな情報を調べるための1つにしてみてくださいね!
実際の面接質問例と回答例
面接会場に行くと、自分を含めて3名いました。
全員がリクルートスーツを着用しており、面接前に簡単な筆記試験を実施しました。
その後、校長先生と実際に授業を行ってくださる先生の2:1の面接でした。
大まかな質問内容は以下の通りです。
・筆記試験の感想
・志望理由
・1日の可能勉強時間
・スキルの確認
・逆質問
面接だけだと、15分くらいで終わりました。
学校によりますが、そんなに長くはないと思います。
筆記試験はどうでしたか?
⇒最後までやり切ることができました。
基本的な問題でしたので、難しくはありませんでした。
ただ、国際情勢に関する時事問題を問う問題があり、常に新しいことに対するアンテナを張っているかどうか見られているように感じました。
この訓練を志望した理由はなんですか?
⇒未経験からWEBデザイナーになろうと考えた時、圧倒的にスキルが足りず独学では難しいと思ったからです。
また、クリエイティブな仕事に興味があり、Adobe製品に触れる機会もありましたが、断片的な知識しかなかったため、プロの方に学びたく志望致しました。
率直に自分の気持ちを伝えつつも、勉強したら就職してくれそうだなぁという雰囲気が大切です。
就職意欲があることを伝えながら、独学でなく職業訓練校でないといけない理由を明確にしていきましょう。
毎日、どのくらい勉強できますか?
⇒1日2時間以上は勉強したいと思います。
この質問には、勉強に対して意欲的な姿勢をアピールしましょう!
正直、数時間も勉強できないかもしれませんが、それくらい勉強してWEBデザイナーになりたいんだぁぁという意欲アピールが重要です。
後半になってくると、課題制作で嫌でも数時間勉強しなくてはいけなくなってしまいますが、、(笑)
パソコンはどのくらい操作できますか?
⇒前職でもWord、Excel、PowerPointを使用しておりましたので、基本的操作は問題ございません。
この辺は特に重要ではありませんが、みんなの授業ペースを合わせるためにも、基本的な文字の打ち込みくらいはできるといいでしょう。
最後になにか質問はありますか?
⇒質問ではないんですけど、一言よろしいですか?未熟な部分も多々あるんですけれど、WEBデザイナーになるために精一杯努力していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
これは最後の手段です。
正直質問が思い浮かばなかったというのもあるんですけれど、どうしても入りたいんだという気持ちを率直に伝えるのが一番いいでしょう。
その際は、一言よろしいですか?と許可をとるとスマートな質問になりますよ!
よく聞かれる質問や志望理由について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしていただけるといいかと思います。
では実際に、
「職業訓練校で可能性のある人材はどんな人なの?」
と疑問に思うと思いますので、その疑問を次の章で説明していきたいと思います。
WEBデザイン職業訓練で求められる人材
それでは実際に、WEBデザイン職業訓練校で求められる人材はどんな人なのか、ということでポイントをあげてみました。
・IT系で就職したい意欲のある人
・様々な年齢層の方とコミュケーションが取れる人
・勉強習慣がある人
・伸びしろがある人
個人的に経験した感想でポイントをあげると以上のようになりました。
ひとつひとつ見ていきたいと思います。
IT系で就職したい意欲のある人
まずWEB系の職業訓練コースで学びたいのであれば、IT系で就職する意欲が高い人材をとります。
基本的に職業訓練校では受講期間が終了すると、就職活動をしなくてはいけません。
またIT系を学びたい人がいるのに、趣味で学びたい人を合格させることもなかなかありませんので、まずはしっかりとIT系で働きたいことと、就職意欲があることを伝える練習をしましょう。
将来はWEBデザイナーになりたいなどでも構いませんし、
「WEB制作のWEBデザイナーになりたい」
「メーカーの社内WEBデザイナーになりたい」
のように少しでも、具体的に将来の希望を話せると、周りと差を付けられるかもしれませんね。
様々な年齢層の方とコミュケーションが取れる人
次に求められている人材は、周囲の生徒や先生とのコミュニケーションが取れる方になります。
WEBデザインのコースは、半年間近く学びますので、しっかりと周りの方と助け合いながら進めていくことが大切になります。
特に年齢層やバックボーンがバラバラの方がたくさんいますし、スキルのレベルも違いますので遅い方に合わせて授業を進めて行かなくてはいけません。
また私のところは先生がお一人で授業を見ていたため、先生との相性も大切になってくるでしょう。
職業訓練校は学校ですので、しっかりと周りの方に合わせて集団行動できるかが大切になります。
そんな環境だからこそ、周りの方に合わせられたり、積極的にコミュニケーションが取れる人材が求められているのでしょう。
勉強習慣がある人
次に求められる人材として勉強習慣のある人をあげたいと思います。
もちろん専門スキルと身につけるところですので、この勉強習慣はどの職業訓練校コースでも求められます。
特にこのWEBデザインコースでは、勉強量が非常に多くなっていますので、授業以外でも勉強できるかが鍵になってくるのです。
毎日の予習復習、終わらなかった課題や資格試験勉強、またポートフォリオ作成を授業時間外にやらなくてはいけませんので、結構盛り沢山ですね。
伸びしろがある人
最後に求める人材として、伸びしろのある人になります。
職業訓練校ではすでに成長し切ってしまった人、つまりスキルがある程度身についている人は受かりにくいでしょう。
職業訓練校はみなさんの税金で専門スキルを身につけることのできる公的制度になります。
本当に勉強したい人やスキルがなくて就職できない人を支援するのが、職業訓練校の目的になりますので、何も教わることのない優秀な方はサポートする必要がないと思われて、通りにくいとも言えるのでしょう。
そのため、勉強意欲があってこれから様々なことを学んでいきたい姿勢をしっかりとアピールしていきましょう。
WEBデザインコースの倍率
そんな職業訓練校の面接で対策が必要な理由と、求められている人材に関してお話ししてきましたが、WEBデザインの職業訓練コースはどのくらいの倍率になるのでしょうか。
平均的には2〜4倍くらいが平均になるそうです。
私は倍率が3倍程度でしたので、妥当な数字になりますね。
職業訓練校のコースの中でも、WEBデザインは人気のジャンルになりますので、それ相応の対策が必要になります。
面接に受かるための対策として、前の章でお伝えした求める人材像や、この記事の後半で述べる面接対策を参考にしてみてくださいね。
面接での服装や髪型
面接でのおすすめの服装はスーツになります。
オフィスカジュアルでも問題はないと思いますが、スーツが多いので逆に目立つ可能性もあります。
実際はスーツだから受かる、私服は落ちる、などそう言ったことはないと思いますが、面接官も人間で、相対的に比べて合否を決めていますので、できる限り印象の良い服装や髪型を選んでいきましょう。
(髪型がオレンジの方も受かっていたので、あまり関係ないと思います。笑 あなたらしさを表現できる印象の良い服や髪型で臨みましょう。)
やっておくべき面接対策
ここまで聞いてなんとなく面接の対策が必要なのは、分かっていただけたのではないかと思います。
「それじゃあ、具体的に面接対策は何をすればいいんだ」
という方に、ここから簡単にWEBデザインの職業訓練に受かるには、どのような対策をすべきなのか、お伝えしていきたいと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
志望理由をはっきりさせておく
まず最初の対策として力を入れておきたいことは、志望理由をはっきりさせておくことです。
就職活動や転職活動でもそうですが、志望理由が一番大切になります。この内容は先ほど言ったように、職業訓練校の求める可能性がある人材をアピールできるものであれば大丈夫です。
例えば、
「未経験の職種に挑戦するため、独学で勉強したが断片的な知識になってしまい、体系的にプロの先生に教えていただける職業訓練校での受講が必要だと感じたから」
などこのような志望理由などで大丈夫ではないでしょうか。
ちなみに上記は私の志望理由になります。
おそらく独学でWEBデザインのソフトなどを触ったことがある人もいると思いますが、「仕事で使える体系的な知識を学ぶために、職業訓練校を志望しました」であれば、やる気もあるしサポートが必要だと感じてくれるのではないでしょうか。
ぜひ志望理由ははっきりと自信を持って、相手に伝えられるようにしておきましょう。
勉強の意思を見えるようにしておく
勉強に対してとても意欲的な姿勢を相手に示すことができると、面接官にも好印象を与えることができるでしょう。
職業訓練校側としては、入校したからにはスキルを身につけて就職してもらえる可能性が高い人を求めています。
特に未経験からWEBデザイナーになろうとすると、勉強量も膨大になってきますので、そう言ったスキル獲得のための勉強が自主的にできるかどうか、になります。
私は面接の時に勢い余って、
「1日3時間の予習復習をします!」
と言ってしまいましたが、その言葉にとても苦しめられました。笑
みなさんも無理のない範囲で、勉強意欲をアピールしていきましょう。
よくある質問の答えを考えておく
よくある質問の答えをある程度作っておくことも大切です。
何となく考えていても、自分の考えを言葉に表すのはとても難しいことです。
だからこそ、事前にある程度の質問の答えを作っておくことは、心理的にも安心して面接を迎えることができます。
職業訓練校でよくある質問は、ネットに載っていることが多いので、ぜひ調べてみてくださいね。
ニュースを見ておく
意外とニュースを見ておくことも大切です。
私が試験を受けた職業訓練校では、筆記試験に簡単な時事問題が出題されました。
ニュースで取り上げられていた国際問題や、政治、社会問題などが数問出題されていましたので、試験数日前からはぜひトピックニュースだけでも目を通しておきましょう。
この問題は必ず出るものではありませんが、世の中に対して興味関心を高めておくことは大切ですので、余裕のある方はぜひやってみましょう。
笑顔で話せる練習をしておく
最後は笑顔で話せる練習をしておくことです。
これはどこの場面でも重要なことで、当たり前なことになりますが、本当にできていないことが多いので、意識的に気をつけてみましょう。
私は前職で新卒採用担当をしていましたので、笑顔の威力をひしひしと感じています。
試験の雰囲気は緊張感がありますが、意識しなくては顔が強張ってしまいます。
表情筋が硬いと、自分の言いたい言葉が出てこなかったり、無意識に面接官の印象を下げてしまい、なんかもったいないですよね。
面接は「自己評価ではなく、他者評価」です。
どんなに自分がいいと思っても、相手の印象をよくしなければ合格しません。
笑顔で話すのが苦手な方は、まず面接練習風景をビデオに撮って、繰り返し練習していきましょう。
今の自分に目を背けなければ、きっといい方向に向かうと思います。
私も面接は苦手ですが、たくさん練習して一緒に頑張っていきましょう。
まとめ
これまでぜひ職業訓練校の面接対策をすべきだと言ってきましたが、これは私個人の意見になりますので、参考程度に見ていただければと思います。
職業訓練校の面接対策をすべきかどうかは、結局みなさん次第です。
この記事が不安な方の参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。