WEBデザイナー

WEBデザイナーの平均年収や中央値は低い?未経験から年収を上げる方法やキャリアプランは?

平均年収

 

WEBデザイナーの年収は、日本の会社員の平均年収と比べて、よく低いと言われています。
たしかに数字では低いように感じてしまいますが、実際にWEBデザイナーで稼いでいる人もたくさんいらっしゃいますし、WEBデザイナーはお金以上のメリットがあると考えています。

未経験からWEBデザイナーに興味を持ったけど、「年収が低い」と聞いて悩んでいる方へ、考えながら見ていただきたいと思っています。

この記事では、

・WEBデザイナーの平均年収
・WEBデザイナーの年収中央値
・WEBデザイナーのキャリアプラン
・未経験から年収を上げる方法

をお伝えしていきます。

 

WEBデザイナーの平均年収

WEBデザイナーの平均年収

2020年12月時点でのDODA平均年収ランキングで、WEBデザイナーの平均年収は363万となっています。

全職種の平均年収は409万円となっていますので、数字だけ見ると平均年収はかなり低いことがわかります。

ただ、別の求人サイトで見てみると、WEBデザイナーの平均年収が400万円を超えていたりバラバラなことが多いです。
実際、各調査会社によって調べる範囲や属性が違いますので、一概にWEBデザイナーの平均は低いともいえなさそうですね。

平均年収になってしまうと、どうしても偏りが出てきてしまいます。

例えば、

Aチーム:年収500万円と年収700万円
Bチーム:年収100万円と年収1100万円

は全く違うように見えますが、平均年収はどちらも同じ600万円です。
このように、平均年収は情報を正しく読み取れない場合がありますので、そんなときは中央値という値をよく見てみましょう。

 

年収中央値とは、年収のデータを高い順や低い順で並べた時、真ん中になる値のことを指します。
この年収中央値を見た方が、実際にWEBデザイナーはどのくらい稼いでいるのかが分かってくると思います。

 

WEBデザイナーの中央値

以下のグラフはdodaの平均年収ランキングより引用させていただいた、WEBデザイナーの年収分布グラフとなっています。

平均年収グラフ

dodaの平均年収ランキングより引用

 

このグラフを見るとWEBデザイナーの年収中央値は、だいたい300万円~400万円未満となっています。
たしかに平均年収とおんなじ感じですね。

ただ、続いて多いのは300万円未満のWEBデザイナーとなっています。
このWEBデザイナーの職種は比較的新しいこと、またキャリアステップに繋がりやすい職種ということもあり、従事している多くは20代~30代となっています。

年代別平均年収グラフ

dodaの平均年収ランキングより引用

実際、他の職種と同様、40代までは年齢が上がるにつれて平均年収が上がっています。
そのため、若い人材が多い業界は、必然的に平均年収や年収中央値がさがってしまいがちになってしまうのです。

 

ただ、ここまでは会社で働いた場合のWEBデザイナーの平均年収を見てきました。
次の章では、働き方ごとのWEBデザイナーの平均年収を見てみたいと思います。

 

 

 

働き方ごとの平均年収

WEBデザイナーの主な働き方

WEBデザイナーとしての働き方は様々です。
ここでは、未経験からWEBデザイナーを目指す人が一般的に進むWEBデザイナーの働き方を見ていきましょう。

未経験からWEBデザイナーになるなら主に、

・正社員
・派遣
・アルバイト・パート
・フリーランス

の4つの働き方になります。

それぞれの働き方次第で年収も変わってきますし、メリットやデメリットが異なります。
1ずつ見ていきましょう。

 

 

正社員

正社員のWEBデザイナーとして働く場合、主に事業会社(自社サービスを持っている会社)のWEBデザイナーか、制作会社(請け負っている会社)のWEBデザイナーか、この2つに分かれることが多いです。

どちらも公式の平均年収は記載がなかったので、私の経験に基づきながら、未経験から転職した場合の大まかな求人票の平均年収を考えていきたいと思います。

 

事業会社(自社サービスを持っている会社)

事業会社で働くWEBデザイナーの場合は、初年度だとだいたい350~450万円くらいの求人が多いです。

もちろん業界や経験、年齢等で変わってきますが、20代で業種未経験の私がインハウスWEBデザイナーに転職する場合は、このくらいになります。

考え方的には、給料も就業時間もその他の社員とおんなじくらいです。

給料が多い会社になれば、WEBデザイナーの給料も多いですし、残業の少ない会社であればWEBデザイナーの残業も少なくなりがちです。

 

制作会社(請け負っている会社)

制作会社のWEBデザイナーの場合、初年度はだいたい300~400万円くらいの求人になると思います。

制作会社は下請けの場合が多く、残業も多い傾向で、給料自体も未経験からだと平均年収は低めになってしまいます。

ただ、インハウスのWEBデザイナーよりも得られるものは大きく、WEBディレクターやアートディレクターなどとキャリアアップするための成長ができる環境があります。

次のキャリアで年収をあげるために、多少給料が低くても制作会社で頑張ってみる価値は十分にあります。

 

派遣社員

2022年1月の求人ボックス 給料ナビを見ると、派遣社員WEBデザイナーの平均時給は1794円となっています。
週5日、8時間で単純計算すると、月に28万以上稼ぐことができます。

数字だけみると、派遣社員でも正社員と大きく変わるわけでもなく、生活に不自由のないくらいの給料はもらえそうですね。

 

アルバイト・パート

2022年1月の求人ボックス 給料ナビを見ると、アルバイト・パートWEBデザイナーの平均時給は1056円となっています。
週5日、8時間で単純計算すると、月に17万円近くの基本給となります。

やはり、派遣社員とくらべると10万円くらい少なくなってしまいがちです。
ただ、アルバイトやパートは自分で働く量を調整できますし、時給1000円を超えるアルバイトであればかなりいい方だと思います。

また経験を積むため、WEBデザイナーではアルバイトアシスタントから始める方も多くいらっしゃいます。

 

フリーランス

最後にフリーランスWEBデザイナーの平均年収です。
こちらも明確に平均年収が書かれているのが少なかったですが、だいたい300万円前後となっています。

「あれ、フリーランスってそんなに少ないっけ?」
って思うかもしれません。

フリーランスはよく不安定と言われているように、年収が青天井な側面がある分、継続的な案件をとることができないと大きな年収を得ることができません。

また、フリーランスは売り上げた後に、費用が別途かかってきたり年金や保険料の支払いなどもありますので、会社員以上に稼がなくては平均年収が上がりません。

 

つまり、フリーランスには様々な働き方の方がいて、様々な年収の層の方がいますので、だいたいこのくらいの年収なんだという認識は持っておけば大丈夫です。

 

 

 

 

WEBデザイナーの働き方について詳しく知りたい方は、この記事も参考にしていただければと思います。

WEBデザイナーってどんな働き方してるの?転職やフリーランスとか種類は色々です。 ご覧いただきありがとうございます。 この記事では、WEBデザイナーってどんな仕事をしている人なんだろうと疑問に思っている方に、...

 

WEBデザイアーで大きく稼ぐ人はごく一部です。
年収を増やすためには、いくつか方法がありますので、未経験の方に限らずWEBデザイナーになったばかりの方も、次の章で述べることを意識しながら働くことが大切です。

 

 

 

年収を上げるための方法

副業をする

本業に加えて、副業をすることで月数万円増やすことができます。
WEBデザイナーは副業と相性の良い職種です。

場所も問われませんし、しっかりと学べば未経験の方でも挑戦することができます。
簡単なものでいえば、バナー作成やヘッダー作成、さらに深めていくと、一件で数十万円の案件を引き受けることもできます。

「副業なんて私には無理だなぁ」
「忙しくてやってる暇がないよぉ」

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、副業で稼いでいる方はみんなそんな思いを持ちながらも、挑戦してみた方です。
失敗しても失うことより得られるものが大きいので、ぜひ頑張ってみましょう!

 

フリーランスになる

フリーランスとして独立することで、上限なく年収を増やしていくことができます。
フリーランスでは職種によりますが、年収1000万円を超える人も少なくありません。

未経験からいきなりフリーランスになることは、できなくはありませんが、かなり難しいでしょう。
そのため、一度会社員としてWEBデザイナーを経験しながら、副業を始め、副業を徐々に本業にしていくのが最善ではないかと思います。

 

事業会社に転職する

先ほども出てきましたが、下請けになりやすい制作会社よりも、自社サービスを持っている事業会社のWEBデザイナーの方が給料が高い場合が多いです。

ただ、どちらにもメリットとデメリットがあります。

未経験から給料を上げていくために、最初に制作会社に入社して様々な案件に触れて、その後は事業会社のWEBデザイナーとして働いていく方が多いです。
給料だけで見た場合は、事業会社の方が待遇などもいいので、優先的に探してみるのもいいですね。

 

○○×WEBデザイナーになる

WEBデザイナーは今後も需要が大きいと思われますが、供給も増えて競合率も高まってきます。
そのために、ただデザインができる人では年収を高くしていくことが難しくなってしまいます。

そこでWEBデザイナーと別のスキルを掛け合わせることのできる人材になることが重要です。
例えば、マーケティングやSEO、ライティングや動画編集、営業など、本当に様々なものがありますので、自分が今までやってきたものと掛け合わせて、価値を高めていきましょう。

 

キャリアアップを目指す

WEBデザイナーが年収を上げるためには、やはりキャリアアップを目指していくことが重要になります。
WEBデザイナーのキャリアは次の章で詳しくお話ししますが、将来的にアートディレクターやWEBディレクターになる方が多いです。

ディレクター業務になってくると、もちろん平均年収が上がってきます。
WEBデザイナーであれば、しっかりとキャリアプランを意識して働くことで、年収を上げていくことができます。

 

では実際に、WEBデザイナーのキャリアプランはどのようなものがあるのか、詳しく見ていきましょう。

 

 

 

WEBデザイナーのキャリアプラン

この章ではWEBデザイナーが年収を増やすため、どのようなキャリアプランの道があるのか、見ていきたいと思います。

どういったことを極めていきたいのか、しっかりと考えることによって、年収を増やしていくことができますので、ご自身に当てはめながら考えていきましょう。

デザイン力を高める

デザイン力を高めていきたいなら、WEBデザイナーを極めるかアートディレクターになるでしょう。

アートディレクターはデザイン面の総括を行う人になります。
ユーザー目線の論理的なデザインが求められるので、説得力のある提案ができる人が求められます。

 

企画力を生かす

企画力を生かしたいなら、WEBプロデューサーやプランナーの仕事になるでしょう。
プロデューサーやプランナーは、仕事を進めていく上での舵取りをするような役割になります。

この仕事になると、かなり経験も必要になってきますので、デザイン以外にもスキルの掛け算ができる人材を目指していきましょう。

 

コーディングを極める

コーディング力を極めていきたいなら、フロントエンジニアかプログラマーになるでしょう。

フロントエンジニアはWEBサイト制作で必要なHTMLやCSSを使用してコーディングをします。
一般的にWEBサイトは、HTMLやCSS以外にもシステムを動かすためにバックエンドの構築をしなくてはいけません。
そういったフロントよりも様々な言語を使って仕事をしていくのが、プログラマーになります。

専門的な知識が求められますので、適性をしっかり見極めて、キャリアプランを考えていきましょう。

 

全体のディレクションをする

ディレクションを極めていきたいのなら、WEBディレクターやフリーランスになるでしょう。

ディレクションになると、自分で制作するよりも他のデザイナーやエンジニアのポテンシャルを引き出して、管理していく立場になります。
そのため、比較的年収も上がりやすくなる職種です。

ただ、様々な人のマネジメントや色々な仕事を1人でこなさなくてはいけないので、幅広く知識を身に付けることが大切です。

 

その他

その他のキャリアとして、講師や事業を起こすキャリアがあります。

WEBのスクール講師や職業訓練校の講師というキャリアもありますし、制作会社を自分で起業するキャリアもあります。

 

様々なキャリアはその他にもたくさんあります。
一度実際の転職サイトで確認してみるのがおすすめです。

たとえ今転職をしないとしても、転職サイトに登録することで今の自分の市場価値を把握することができます。

私が実際に未経験からWEBデザイナーになったときに使用していた転職サイトをまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

転職サイト5選!
未経験でも正社員WEBデザイナーになれる転職サイト5選!おすすめエージェントは? 未経験からWEBデザイナーを目指すうえで、非常に多い悩みとして、 ・どの転職サイトを使えばいいか分からない・未...

 

キャリアアップに必要なスキル

どのような職種であっても、WEBデザイナーからキャリアアップをしていくためには、だいたい共通している必要なスキルがあります。

1つずつ見ていきましょう。

 

好奇心

WEBの世界では情報の入れ替わりが激しく、新しい情報を追い続けることが重要になります。
そのため、新しい情報を求める好奇心が常に重要になります。

また、日本だけでなく海外にも目を向けられるような好奇心を持っておきましょう。

 

トレンドを追う力

新しい情報を吸収し続けるなら、トレンドを求める力もかなり重要です。
テクノロジーやカルチャー、ちょっとしたことでも新しい情報に触れていきましょう。

 

学習力

WEBの業界では、使用していく言語が変わったりWEBの中のルールが変わったりすることがよくあります。

そのため、新しく出てきたものに対して興味を持ち、勉強し続ける姿勢が必要になります。
忙しいとは思いますが、勉強習慣を身に付けられるといいですね!

 

英語読解力

WEBにおいては、国境がないため世界中に情報があふれています。
また海外はトレンドの発信場所になりやすいため、海外の情報に触れるためにも、最低限の英語読解力があるとキャリアアップのための手助けになるかもしれません。

 

実践力

最後はトライ&エラーを繰り返していくための実践力です。

結局は実際にやってみないと分からないことだらけなので、とにかく様々なことに挑戦し続けて、いいものを作り出す姿勢を心掛けていきましょう。

 

 

WEBデザイナーは年収以上に得るものが大きい

結果的に年収だけ見てしまうと、確かにWEBデザイナーは他の職種よりも低いかもしれません。

ただ、私はWEBデザイナーという職種に対して、「年収以上に得るものが大きい」と考えています。

 

それは、将来的に自分の価値を高められるスキルが身に付くからです。

先ほどもお話ししましたが、WEBデザイナーは副業に向いていたり、キャリアアップにつなげたりしやすい職種です。
加えて、場所を問わず働けたり、自分で事業を起こして収入をさらに上げていくこともできます。

 

実践的なスキルを身に付けながら、お金ももらえて、将来的に挑戦できるキャリアもある。

始める年齢やおかれている状況によってさまざまだと思いますが、体力もあり未経験からでもやってみようかなと思うのであれば、挑戦してみるのもいいと思います。

 

 

WEBデザイナーに限らず、スキルや知識、経験はあなたの一生の財産になります。
先日、テレビに出演していたGACKTさんがこんなことをおっしゃっていました。

 

GACKTから出た名言が「知識は誰にも奪われることのない財産です」。

「もし僕が、今一切家も、車もお金も周りにいるスタッフがいなくなったとしても、もう一度一からやりなおせるかと聞かれたら、自信を持って『できる!』って答えます。それはなんで?と聞かれたら、僕には知識と経験があるから。でも知識と経験は誰にも奪われることのない一番の財産だと思いません?」と持論を展開した。

WEBザテレビジョンより引用

 

知識や経験があるだけでも、人は自信を持っていけそうですね。

ぜひ、みなさんもWEBデザイナーを目指して、自信をつけてみませんか?

 

 

このサイトでは、未経験からWEBデザイナーになる方を応援する記事を掲載しておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

最後までありがとうございました。